議会報告

平成26年 第3回定例会 賛成討論

 それでは、公明党議員団を、代表して平成25年度、一般会計決算並びに4特別会計決算について賛成の立場から討論を行います。

 日本再生を実現するため、第2次・安部政権の「危機・突破内閣」が発足し、早くも約1年と10ケ月が、経過しました。この間、デフレによる長引く景気の悪化、また、人口減少や少子高齢化による社会保障の不安など山積する課題に対し、アベノミクスの3本の矢で果敢に真正面から挑み、雇用の改善や賃金の上昇など好循環の兆しが、一部には、出てきたものの残念ながら、この景気回復の、実感が、地域の、隅々にまで、行き渡っている、とは、まだ、言えません。そして、消費税の引き上げに伴う購買力の反動減などにより、4月から6月期の実質GDPは、前期・比率で7.1%減と予想を大きく上回りました。また、デフレ脱却を目指す我が国は、異次元の金融緩和を続けざるを得ませんが、FRB は、景気の回復に伴い、量的緩和の終了を決めたことで、市場は、日米の金利差が拡大するとの観測からドル高・円安が、進み、この円安進行を受け、日経平均株価が上昇し、6年10ケ月ぶりに1万、6300円台を付けました。

 このように景気の減速と急激な円安が、懸念される中、今回の内閣改造による新布陣は、地方創生や女性が活躍しながら輝く社会を実現すると共に、景気回復の軌道をより確かなものとし、全国津々浦々へこの景気回復の実感を届ける「実行・実現内閣」に私どもは期待しています。

 こうした中、平成25年度は、3つの優先課題を中心に4つの重点戦略事業に対し、限られた予算を効率的に配分し、全庁的な取り組みを推進しながら確実に執行し、また、収納率の向上や外部化による事務事業の見直しなど「経営改革・新5ケ年プラン」を計画通り実行し、持続可能な行財政運営に努めました。

 具体的には、「子ども・輝き戦略」では、保育園の、待機児解消を目指し、施設の整備や定員の見直しなどにより142人の拡大を図り、また「いじめゼロに向けた取り組み」を強化するため、QUテストの導入やスクール・ソーシァルワーカーを増員しました。

 「元気・いきいき戦略」では、医師会との協力で介護と医療の連携を充実し、また、高齢者の見守り・支えあい活動を促進するため、町会・自治会へ補助金を交付しました。

 「花みどり・やすらぎ戦略」では、駅周辺や道路、区有地などに設置した花壇やプランターを区民と共に管理する「花のあるまち・推進事業」を実施し、また、地球温暖化対策としては、太陽光発電システムなど新エネルギーや省エネルギー機器の導入費用の一部を、助成しました。

 「安全安心・快適戦略」では、避難所の天井や照明の落下防止などの安全対策を実施すると共に女性や、乳幼児に、応える、備品を配備し、また、集中豪雨対策として、雨水を一時的に貯留する施設など整備しました。併せて、我が会派が、予算要望など機会あるごとに求めてきた事業を幅広く積極的に取り入れていることを高く評価するものであります。

 最後に高齢者の方々が、住み慣れた地域で安心して生活が出来る「地域包括・ケアシステム」 の「北区版・モデル」の構築に向け、特に「地域支援事業」を充実させること。また、これまで通り保育サービスの質を維持しながら待機児童の解消を図る「子ども・子育て支援・新制度」の円滑な実施を着実に進めること。そして、区民からの要望が多い「コミュニティバス」の新規ルートを早期に決定すること。を強く望みます。

 その他、連日各款ごとで質疑を取り交わした要望については、来年度の予算編成に積極的に取り入れて頂くことを期待し、平成25年度一般会計決算並びに4特別会計決算について賛成します。

公明党北区議会は北区の未来のために、これからも10名がしっかり団結して、頑張ってまいります。

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