令和2年第3回定例会 決算特別委員会での賛成討論
■10月6日（火）
すどうあきお議員
予算特別委員会での賛成討論
公明党議員団を代表して、令和元年度一般会計歳入歳出決算並びに四特別会計決算について、賛成の立場から討論いたします。
政府の令和元年度予算は、財政健全化への着実な取組みを進める一方、「人づくり革命」の推進や「生産性革命」の実現に向けた重要な政策課題について必要な予算措置を講じるなど、メリハリの効いた予算編成を目指すとともに、我が国財政の厳しい状況を踏まえ、引き続き歳出全般にわたり、聖域なき徹底した見直しを推進し、地方においても、国の取組と基調を合わせ徹底した見直しを進めるとされました。
北区は令和元年度当初予算の編成に当たり、喫緊の課題への対応を図るとともに、各種計画との整合性を図りつつ、限られた資源を効率的かつ重点的に配分し、新たな事業の構築やレベルアップを図っております。
特に、地震・水害対策、高齢化・子育てーへの支援、学校改築、駅周辺や公園等のまちづくり、東京オリンピック・パラリンピック開催を見据えた魅力づくり、ふるさと北区の推進など、北区が直面する山積した行政課題に積極的に取り組み、事業を着実に推進しています。
また、事業実績の中では、荒川の氾濫を想定し、避難方法や避難経路等を定める大規模水害避難計画の策定に向け、避難行動のあり方を検討し、避難行動の基本方針を策定したほか、木造住宅密集地域である志茂地区の無電柱化の推進、北とぴあの高層用エレベーター3基のリニューアル工事をはじめとしたエレベーター工事、清水坂公園などへの防犯カメラ設置、新型コロナウイルス感染症対策など、多岐にわたって「安心・安全なまちづくり」に取り組んでいます。
健康づくりにおいても、骨髄移植等で予防接種の免疫を失った方を対象に、再接種費用の助成を開始し、受動喫煙対策として「北区たばこ対策基本方針」を策定しました。関連して、環境改善として区内主要駅の指定喫煙場所等の4か所にパーテーションを設置しました。
少子高齢化については、介護老人保健施設及び区営シルバーピア滝野川3丁目の整備や障がい者グループホームの整備、幼児教育・保育の無償化に伴った様々な無償化や補助に取組みました。また、保育園・学童クラブの待機児童解消や保育施設における使用済紙オムツの自園処理、産後ショートステイの拡充や小中学校体育館への空調機設置等、我が党が提案し、推進してきた様々な施策も実行され、「長生きするなら北区が一番」「子育てするなら北区が一番」のさらなる推進に向け、取り組んでおります。
まちづくりでは、山手線駒込駅東口と北赤羽駅赤羽口の２ルート目のエレベーター設置と北赤羽駅における2か所目となる多機能トイレの整備に尽力しました。
東京オリンピック・パラリンピックを見据えた北区の取組みについては、トレセン通りへの競技の紹介看板や照明柱の設置や周辺道路のバリアフリー化、機運を盛り上げるためのフラッグ設置など、積極的に取り組んでいます。
そのほか区財政運営の基本方針である健全財政の維持については、財政調整基金、減債基金、施設建設基金、まちづくり基金、学校改築基金の主要五基金を適宜適切に積み立てていることを評価いたします。特に財政調整基金の積み立てについては、コロナ禍のような有事の際に、大変、有用であることを今回、証明してくれております。
このように令和元年度の予算執行に当たり、我が会派より要望した内容が随所に反映された事業が前進していることは高く評価いたします。
その上で、コロナ禍での財政運営であることは加味しつつも、本当に必要な事業には、充分な予算をつけて執行する、メリハリのある運営をするとともに、今回のコロナ禍の状況を「ピンチをチャンス」と捉え、大胆な行政組織やシステムの改革も実施をしていただくよう、指摘させていただきます。
今後の取り組みとして、以下について要望いたします。
一、インフルエンザ流行期を考慮した効果的なPCR検査体制の確立と、高齢者施設での具体的な感染拡大防止策など新型コロナ対策をさらに強化すること。
一、シティプロモーションを確実に実施するため、横断的に施策展開が出来る行政組織を構築するとともに、特に飛鳥山公園のPark-PFIを着実に進めること。
一、高齢者ヘルシー入浴券事業について、北区・公衆浴場事業者・区民の適切な負担割合のもと年間52回の利用拡充をすること。
一、高齢者事業等における重複事業の見直し縮減等の整備を行い、フレイル予防等の充実を図ること。
一、ベビーシッターによる一時預かり利用支援事業の実施や「とうきょうママパパ応援事業」を活用した多胎児支援を拡充すること。
一、地域ネットワークを総動員した「支援対象児童等見守り強化事業」の実施で、子どもの見守り体制の強化をさらに推進すること。
一、妊婦、子どものインフルエンザ予防接種助成を早期実現すること。
一、住まい改修支援事業を拡充すること。
一、幼稚園保護者負担軽減補助金分の復活上乗せ等を実現し、近隣区との格差を解消すること。
一、区内小中学校の体育館に飲料水の災害対応型自動販売機を設置し、災害時における避難所での飲料水の確保を行うこと。
そのほか今回の決算特別委員会で申し上げました各種要望と提案の実現に向けた積極的な取り組みを求め、令和元年度北区一般会計決算並びに四特別会計決算について、賛成をいたします。