議会報告

令和元年 第3回定例会

10月1日(火)

決算委員会での賛成討論 くまき貞一議員

くまき貞一議員
決算委員会での賛成討論

 公明党議員団を代表して、平成30年度一般会計歳入歳出決算並びに四特別会計決算について、賛成の立場から討論いたします。
日本は今、先進国の中でも群を抜いて高齢化が進み、さらに寿命を伸ばし、約半数の人が100歳まで生きる可能性がある時代が来ると想定されています。こうした「人生100年時代」に向けて、現行の社会保障、教育や雇用など社会システムを、子ども・若者から高齢者まで誰もが安心できる「全世代型の社会保障」へと大きくシフトチェンジしていかなければなりません。
北区は平成30年度当初予算の編成にあたり、「北区経営改革プラン2015」に基づき必要な財源を確保し、北区中期計画を踏まえた新たな事業の構築やレベルアップを図っております。
特に、少子高齢化への対応、防災・減災対策、駅周辺のまちづくり、学校改築、東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会を見据えた取り組みなど、北区が直面する山積した行政課題に積極的に取り組み、事業を着実に推進しております。
また、事業実績の中では、東京都による避難場所の見直しを踏まえ、防災地図を作製したほか、不燃化特区内の自主防災組織にスタンドパイプを追加配備、全避難所に避難所開設用キットを配備、福祉避難所52か所に発電機1台を配備するなど「地震・水害に強い安全・安心なまちづくりに全力」に取り組んでおります。
少子高齢化対策としては、認可保育所や小規模保育事業の拡充により保育定員を拡大したほか、ひとり親家庭等学習支援事業、子どもの居場所づくり活動事業の拡充を行い、30代を対象とした若年健診の開始、胃がん検診における内視鏡検査の導入等、「子育てするなら北区が一番」「長生きするなら北区が一番」の実現に向け、取り組んでおります。

 そして、JR駒込駅のエレベーター設置工事やパークPFI導入検討に関係機関と連携・協力してまちづくりに取り組んでおります。
そのほか、区財政運営の基本方針である健全財政の維持については、財政調整基金、減債基金、施設建設基金、まちづくり基金、学校改築基金の主要5基金を適宜、適切に積み立てていることは評価いたします。
このように平成30年度の予算執行にあたり、わが会派より要望した内容が随所に反映された事業が前進していることは高く評価いたします。
その上で職員の生活保護費横領などに鑑み、区民の信頼に応える為、内部統制制度の運営に努めるように指摘しておきます。
今後の取り組みとして、以下について要望いたします。

一、 シティプロモーションの更なる推進と情報発信拠点を設けること
二、 安心ママヘルパー事業に産後ドゥーラを導入すること
三、 ひきこもり支援の充実を図ること
四、 高齢者居住支援の更なる充実を図ること
五、 障害者の親亡き後のグループホームなどの施設整備に努めること
六、 生活環境保全のための条例を制定すること
七、 契約で特命30万円未満の基準額を引き上げること

 その他、今回の決算特別委員会で申し上げました各種要望と提案の実現に向けた積極的な取り組みを求め、平成30年度北区一般会計決算並びに四特別会計決算について賛成をいたします。

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