議会報告

平成29年 第1回定例会  予算委員会での賛成討論

3月22日(木)

公明党議員団 小田切かずのぶ

「平成29年度北区一般会計予算(案)並びに4特別会計予算(案)」の賛成討論

公明党議員団を代表して、平成二十九年度 一般会計予算案 並びに四特別会計 予算案について賛成の立場から討論を行います。
我が国の景気は、雇用・所得環境が引き続き改善し、経済の好循環が進展する中で、民需を中心とした景気回復が期待されております。一方で、少子高齢化や潜在成長力の低迷といった構造要因を背景に、いまだ個人消費や民間投資は力強さを欠いた状況にあることに加え、海外景気の不確実性や金融資本市場の変動の影響など、世界経済が抱える下方リスクが顕在化して、日本の経済成長にマイナスの影響を及ぼす可能性があります。今後の景気の動向に注視が必要であることは言うまでもありません。区政が直面している多くの重要課題に対して、我々公明党議員団が重視する生活者目線、現場目線、大衆とともに区民ファーストの政策実現に必要な予算が数多く織り込まれている、平成29年度予算編成となっております。
特に公明党議員団が予てより強く要望していた感震ブレーカーを不燃化特区内の木造住宅居住者に対し無料配布を行い、あわせて、避難行動要支援者世帯に対する感震ブレーカー等の取付支援を開始することは、高く評価します。さらに、被災者生活再建支援システムの構築も進め、水害や土砂災害への対策でも、がけや擁壁等を調査する取組みに着手します。また、北区版地域包括ケアシステムの構築に向け取り組み、高齢者が住み慣れた地域で生き生きと暮らしていけるようにします。更に、介護と医療の連携や認知症施策の推進に努めるとしてます。そして、高齢者や障害者の在宅時の安心をさらに確保するた め、見守り・緊急通報システムのオプション「安否確認センサ」を導入します。また、精神障害者保健福祉手帳1級の所持者に対する心身障害者福祉手当の支給を開始します。高齢者の住まいを確保するために、区営シルバーピアの開設、設計を進め、3つの特別養護老人ホームの開設に向けた建設費補助も行います。
子育て支援として、認可保育所や小規模保育所の整備などにより、保育定員の拡大に取り組むとともに、施設型病児保育や産後ショートステイ事業を開始します。教育の分野では、スクールカウンセラーや教育支援ボランティアの拡充を行い、児童・生徒、教員への支援体制を強化します。学校改築については、適宜適切に学校の改築・改修に取り組み、中学校へのタブレット端末導入や防犯カメラの設置等を行い教育環境のさらなる充実を図るとしています。
本格化するまちづくりの推進に向けて、十条駅周辺のまちづくりの推進、新庁舎の整備に向け取り組みを着実に推進します。これら公明党議員団が主張、要望してきた「生活者目線」「現場目線」が反映された予算内容となっており、高く評価できるものです。更に、十条まちづくりにおいては、住民・各商店街に寄り添った丁寧な説明と対応を求め、また、首都直下地震に備えた防災・減災対策の一層の推進、待機児童解消に向けた取り組みの強化、そして、公共施設等総合管理計画の着実な推進を強く要望いたします。
最後に、本委員会で述べました以下の点で、一層の取り組みを求めます。

一、精神障がい者にも他の障がい者と同様に福祉タクシー券を支給すること
一、高齢者や障がい者、子育て世帯などのうち、住宅を確保することが困難な人たちを支援するために居住支援協議会を設立すること
一、区は健康経営を率先して推進すること
一、図書司書を区立小中学校全校に配置すること
一、安全安心なまちづくりに向けて特定整備路線など正しい情報を区民に周知すること
一、子育て世代包括支援センターを設置すること
一、公園や広場、公共施設に防犯カメラを設置すること
一、子どもの貧困対策理解促進のため、教員研修を実施し、意識改革を図ること

その他、今回、予算特別委員会で申し上げました各種要望について、実現に向け積極的に取り組むことを求め、平成二十九年度一般会計予算案並びに四特別会計予算案について賛成をいたします。

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