議会報告

平成27年 第1回定例会 予算委員会での賛成討論

公明党議員団 宮島おさむ

「平成27年度の北区の一般会計予算(案)」と「4つの特別会計予算(案)」の賛成討論

 公明党議員団を代表して、平成27年度一般会計予算案並びに四特別会計予算案について、賛成の立場から討論を行います。

 日本は、2008年をピークに人口減少社会に突入しました。少子化、高齢化が急速に進んでおり、このままでは、2050年には人口は9700万人、2100年には5000万人になるとの推計もあります。人口が減れば、経済活動も縮小し、社会保障の担い手も減り、私たちの暮らしを今のまま維持することが難しくなります。まさに対策の具体化は待ったなしの状況であります。

 少子化に対しては、子どもを産み育てやすい環境の整備として産前産後・子育ての切れ目のない支援体制の充実、保育所の拡充やいじめ、体罰への対策、グローバル教育の推進など行うなど、子育てファミリー層の定住化を目指していかなければなりません。

 高齢化に対しては、医療や介護を一体的に提供する地域包括ケアシステムの構築を進め、高齢者が住み慣れた場所で安心して住み続けられる支援体制の充実を図っていく必要があります。

 災害については、首都直下地震や、頻発する豪雨災害などに対応できるよう、防災・減災対策を進め安心安全のまちづくりを推進していかなければなりません。こうした難しい課題にバランスを保ちながら全力で取り組むとともに、将来に対する備えも考慮した予算を組んでいかなければなりません。

 さて、平成27年度の北区予算案は、我が区の三つの優先課題に着実に対応するべく配分されております。その中身は、我々公明党議員団が重視する生活者目線、現場目線からの政策実現に必要な予算が数多く織り込まれております。

 新規事業として、「地震・水害に強い安全・安心なまちづくり」では、防災行政無線のデジタル化を行うとともに、自主避難施設の確保や避難方法の構築、土砂災害ハザードマップの作成に向けた検討などに取り組むことになっています。また、「長生きするなら北区が一番」では、高齢者が住みなれた地域で必要なサービスを受け、暮らし続けられるよう介護と医療の連携を軸に北区版地域包括ケアシステムの構築をすることになっております。

 そして、「子育てするなら北区が一番」では、引き続き、区立・私立認可保育所の整備、誘致を行い、子育て環境の整備を行うとともに、教育分野においては確かな学力の定着やグローバル人材の育成などに取り組みます。

 さらに、王子駅周辺のグランドデザインを策定するとともに国家戦略特区の区域指定を目指すとしています。また、十条駅付近連続立体交差事業、板橋駅、東十条駅などの駅及び駅周辺バリアフリーの推進等、本格化するまちづくりへの取り組みを行ってまいります。また、フェンシングの日本代表選手を輩出するチャレンジアカデミーを初め、中央公園のバリアフリー化など東京オリンピック・パラリンピックを見据えた取り組みも行います。

 以上のことは高く評価できるものであり、確実に推進することを望みます。

 最後に、本委員会で述べました以下の点で、一層の取り組みを求めます。

一、将来の北区政を見通した基金の準備。
一、コミュニティーバスの路線拡大やデマンド交通を利用した区民の足の確保。
一、新たな介護の担い手として高齢者いきいきサポーター制度の確実な実施。
一、認知症カフェの充実やSOSメールを活用した認知症患者を抱える家族のサポート。
一、子ども・子育て支援新制度導入により様々な保育ニーズへの対応と待機児童の解消。
一、プレミアム付き区内共通商品券の発行による地域経済の活性化と生活支援。
一、障がい者のサービス付グループホームの早期整備。
一、障がい者の通所・通学の移動支援の拡充。
一、ゲリラ豪雨による洪水対策、危険急傾斜地の対策など防災対策。
一、学校におけるいじめ、体罰の根絶。

 以上、全ての世代が幸せを実感できる北区をつくるべく尽力することを期待して賛成討論を終わります。

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